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妄想学級通信 第2号 何のために働くの?


 今回は「何のために働くのか?」について書いていくよ!

 

みんなはまだ学生だから、働くって言われてもピンときていないかもしれないけど次の質問について考えてみてほしい。

 

大人のほとんどの人が働いているのはなぜだろう?

 

答えは…

もちろん生きていくために必要なお金を稼ぐためだよね。

 

働いてもお金がもらえないならきっと誰も働きはしない。

またお金がなくてもご飯とか住む場所とか手に入るんだとしても、わざわざ働いたりしないよね。

 

でも今の世界ではお金がないと生きていけないのは皆の経験からもわかることだよね。

じゃあお金は絶対に必要として、お金はどのくらいあればいいのだろう。

皆はどう思う?

 

そりゃがお金は多ければ多いほど良いに決まっていると思うよね。

でも本当にお金は多ければ多いほど良いのかな?

 

先生はここのところを、皆に一度立ち止まって考えてもらいたいんだ。

そこで一つお話を紹介しよう。

 

メキシコの海岸沿いの小さな村に、MBAをもつアメリカのコンサルタントが訪れた。
ある漁師の船を見ると活きのいい魚が獲れている。

 

コンサルタントは聞いた。


「いい魚ですね。漁にはどのくらいの時間かかるのですか?」
「そうだな、数時間ってとこだな。」

「まだ日は高いのに、こんなに早く帰ってどうするのですか?」


「妻とのんびりするよ。一緒にシエスタを楽しみ、午後にはギターを弾きながら子供と戯れ、夕暮れにはワインを傾けながら妻と会話を楽しみ、それで、寝ちまうよ。」

それを聞いてコンサルタントはさらに質問をした。
「なぜもう少し頑張って漁をしないのですか?」

漁師は聞き返した。

「どうして?」と。

「もっと漁をすれば、もっと魚が釣れる。それを売れば、もっと多くの金が手に入り、大きな船が買える。そしたら人を雇って、もっと大きな利益がでる。」

 

「それで?」と漁師は聴く。

 

コンサルタントは答える。

「次は都市のレストランに直接納入しよう。さらに大きな利益がうまれる。そうしたら、この小さな村から出て、メキシコシティに行く。その後はニューヨークに行って、企業組織を運営すればいいんだよ。」

「そのあとはどうするんだ?」漁師はさらに聞いた。

コンサルタントは満面の笑みでこう答えた。

「そこからが最高だ。企業をIPOさせて巨万の富を手に入れるんだ。」

「巨万の富か。それで、そのあとはどうするんだい?」と漁師は最後に質問した。

「そしたら悠々とリタイヤさ。小さな海辺の町に引っ越し、家族とのんびりシエスタを楽しみ、午後にはギターを弾きながら子供と戯れ、夕暮れにはワインを傾けながら妻と会話を楽しむ。のんびりした生活を送れるのさ。」

漁師はため息をつき、やれやれ、という顔で一言を付け加えた。


「・・・・そんな生活なら、もう手に入れているじゃないか。」

 

この話では、旅行者が言う通り色々お金稼ぎのために頑張って働いても、結局元の生活に戻っただけだよね。

つまり、わざわざ今以上に働く必要なんてなかったってこと。

 

ただ、旅行者の考えが必ずしも悪いと言うわけでもないんだ。

 

この話の大事なことは

「自分は働いて何をしたいか、どうなりたいか」

について考えることだと先生は思う。

 

この話では、漁師はきっと家族や友人との時間を過ごすことが大事だと思っていて、

そのために働くのは最小限で良いと思っていると思うんだ。

 

反対に、旅行者は困難にチャレンジすることや会社を大きくして周りからすごいと思われることが大事だと考えているんじゃないかな。

 

どちらかが正解というわけじゃない。どちらも正解なんだ。

 

でも理解しておかないといけないことは、働くということは生きていくための「手段」に過ぎないってこと。

 

手段を道具に例えてみると、道具を使うことが目的じゃなくて道具を使って何をしたいか・どうなりたいかが重要だよね。

 

だから僕たちはまず自分が何をしたいか・どうなりたいか、つまり自分にとって大事なものが何なのかしっかり考えないといけない

 

以下の学級通信でも同じようなことを書いたね。

darakutaro.hatenablog.com

 

なぜ働くのかをよく考えず、ただお金は沢山あたったほうが良いと思い込んでがむしゃらに働いていると、本当に大切なものを知らない内に失っているかもれない。

 

こうはならないためにも自分にとって大切なものは何か考えてから、その大切なものを守るために働いてほしい。

 

何のために働くか意味について書かれたおすすめの本としては「モモ」がおすすめだから興味のある人は読んでみてね。

(というか先生の話はサーと流していいから、「モモ」をぜひ読んでほしい!)

モモ (岩波少年文庫)

モモ (岩波少年文庫)

 

 

以上